教室に来る人のほとんどが散歩の時にリードを引いて困るという悩みを持っています。
それぞれに市販されている訓練やしつけの本を買い求めて読んではいるのですが、なかなか実践ではうまくいかないというのが事実だという事です。
詳しい訓練の仕方については後の基本訓練でお話しますので、ここでは必要性についてお話します。
最近の散歩の様子をみると、ほとんどのWANが飼い主の言う事を聞いて一緒に散歩をしているように見えますが、まだ若そうな子はまだまだ飼い主を散歩させている姿も見られます。 小型犬、中型犬、ならまだしも、最近ブームの大型犬になると子供や女性ではとても手におえないケースもたびたびです。
特に大型犬を飼われた場合は出来るだけ小さい子犬の頃からこの脚側行進、脚側歩行、を習慣付けてください。WANは自分の左に付け、その頭部が左足から10センチ位離れた所をキープできる事が基本です。 前に出過ぎたり、後ろに居過ぎるとハンドラーの顔を見ながら命令を待つことや、アイコンタクトが取れなくなってしまいます。リードは常に緩み、たるんだ状態を作れるのがベターです。 この形が完璧に出来れば紐無しでの散歩、脚側歩行も夢ではありません。ただし紐無しでの散歩、運動は禁じられていますので、決められた、限られた場所でやってください。
WANを飼った以上リードも付けず、コマンドだけでコントロールできるのは誰もが持つ夢ですが、犬種によっても環境によっても違うのでなかなか難しい事です。各教室、訓練所でもこれについては時間をかけて教えている事と思いますが、動きながら、誘惑や束縛された中での命令実行はなかなか完璧になるのには時間がかかります。とりあえず家庭犬としては、前や横に出過ぎないようにしてリードがたるんだ状態をキープできれば100点だと思います。だんだん慣れてきたら、人ごみの中や車の往来の激しい場所での経験もさせて見て下さい。どこへ連れて行っても安心して散歩やウォーキングを楽しむには、出来るだけ若いうちから多くの場所に出向き社会化をさせてください。