「すわれ、」「おすわり,」「シット、」 等コマンドは沢山ありますが、家庭で皆が統一して使える言葉で出来るだけ短くて分かりやすい言葉を選びます。これは毎日の食事の時に教えるだけでも1週間くらいで覚えます。なかなか覚えてくれないからといって焦る必要はまったくありませんが教え方を工夫してみてください。

 まず、食器にフードの用意が出来たら名前を呼んで自分に集中させます。ここでは名前を呼ばれると必ずいい事があることを印象付ける事です。2~3日すれば条件反射でフードを入れる音だけで足元にまとわりついてきます。あまりうるさく足元を走り回るようでしたらしばらく落ち着くまで自分に集中させてください。

 すわれを教えます。まず覚えておいてほしいのは、頭を後方に上げお尻を軽く押し下げてやると簡単に座れの形が出来ます。ただしこの時点では「座れ」の意味は理解していません。「すわれ、すわれ」座れの形が出来たところで何度も声をかけてやります。これが声符といわれる声による合図です。自分に注目させ人差し指を立てて座れの命令を出します。これが視符による合図です。始めは両方を一緒にタイミングよく使いながらすわれを教えて下さい。
もともと声を理解するより手や足の動きに反応するほうが犬にとっては分かりやすく、その反応も早いと思います。
ゆくゆくはどちらか一つでも十分出来るようになります。ただし仔犬はすわれの言葉を理解しているのではなくその合図、口調、音の調子を認識しているに過ぎませんので勘違いしないように。